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『イングリッド・バーグマン〜愛に生きた女優〜』好調なスタート、来日中のスティーグ・ビョークマン監督が舞台挨拶に登壇

 


 ©Mantaray Film AB. All rights reserved.

 

 

8月27日(土)より、東京・渋谷のBunkamuraル・シネマほか順次公開中の映画『イングリッド・バーグマン〜愛に生きた女優〜』が好調なスタートを切った。

 

2015年に生誕100周年を記念し、カンヌ国際映画祭で上映された本作は、アルフレッド・ヒッチコック監督の『白い恐怖』やロベルト・ロッセリーニ監督の『イタリア旅行』、イングマール・ベルイマン監督の『秋のソナタ』など、数多くの名作に出演したスウェーデン出身の女優イングリッド・バーグマンの波乱の生涯を辿るドキュメンタリー。

 

 

 

 

公開初日の27日は、悪天候にも関わらず、Bunkamura ル・シネマでは全4回中3回が満席。土日2日間で動員862人、興収110万3,700円を記録した。客層の男女比は、3:7。世代別では、イングリッド・バーグマンのファンを中心とした、50〜60代が目立ち、バーグマンの生き方に共感する若い年代の女性も多く見られた。

 

また、初日には同劇場で舞台挨拶が行われ、スウェーデンから来日中のスティーグ・ビョークマン監督が登壇した。ビョークマン監督は、「私は今回日本に来るのは初めてなのですが、こちらに来ることができてとても嬉しい です! 日本は素晴らしい映画国だと聞いているので、大変興味を持っています。」と挨拶。さらに「監督になる前に映画評論の仕事をしていました。その時に日本の映画をたくさん観た経験から、日本映画が とても好きなんです。溝口健二監督、黒澤明監督、小津安二郎監督、三船敏郎さん、京マチ子さんのファンです」と、大の親日家であることを告白した。

 

 

スティーグ・ビョークマン監督

 

 

映画製作に至るまでのいきさつを問われ、「5年前のベルリン国際映画祭でスウェーデンの女優ハリエット・アンデルセンと食事をしていたら、その年の審査員であったイザベラ・ロッセリーニが同じテーブルに来たんです。彼女はハリエットと話すためにやって来たのですが、偶然そこにいた僕がドキュメンタリー監督だと知って『お母さんの映画を作らない?』と持ち掛けられました。もちろん「やります!」と答えましたよ。そんな嬉しい偶然から、この映画の製作は始まりました。」と表情もにっこり。

 

本作では、イングリッド・バーグマンのプライベート映像や写真が数多く登場する。そのことについて監督は、 「資料が山ほどあったので、映画の構成を考えることにとても苦労しました。1930年代の終わりから彼女 は、16个筌后璽僉8を使い自分で映像を撮っていて、それが 7〜8時間にも及ぶホームムービーになっていて…そこから本編に使う素材を選びだすのは大変でした。編集には6ケ月もかかってしまいました。」と苦労した思い出を振り返る。

 

 

スティーグ・ビョークマン監督

 

 

この映画の製作を通して、バーグマンにどんな印象を持ったかと聞かれると、「彼女は勇敢な女性でしたね。19歳から演技の仕事を始め24歳でアメリカに渡りました。それから5か国語(スウェーデン語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語)に堪能な彼女の才能を生かし、世界中で活躍する女優となります。また、彼女の生活スタイルは、仕事が1番で、私生活は2番手。当時の男性と同じようなスタイルを持っていたから、 時代の最先端を進む女性だったと思います。」と、いかにバーグマンが強い女性であったかを力説した。

 

また、観客からの質疑応答の時間に、好きなバーグマン出演作を尋ねられると「好きな作品がたくさんあるので、これはとても難しい質問ですね…、 『ストロンボリ』『イタリア旅行』『汚名』『秋のソナタ』『ヨーロッパ一九五一年』かな?」と迷いながらも5作品のタイトルを挙げた。 舞台挨拶の終わりには、「この映画を観て気に入った人は、お友達や家族に広めてください。気に入らなかった人は、とにかく黙っていてくださいね!」と呼びかけ、観客を笑わせた。

 

 

「イングリッド・バーグマン写真展」レセプションパーティーの様子

 

 

なお、渋谷のBunkamura Galleryでは、9月5日(月)まで「イングリッド・バーグマン写真展」が開催中。イングリッド・バーグマンの誕生日&命日である29日には、同展のレセプションも行われた。

 

レセプションパーティーには、初日舞台挨拶に引き続き、スティーグ・ビョークマン監督や本写真展のデザイナーらが登壇。参加者にスウェーデン伝統のスイーツ、“プリンセスケーキ”が振る舞われた。このケーキはベリー系のジャムをはさんだスポンジケーキがマジパンで包まれているもので、スウェーデン王女達が好んだことから、この名がつけられたのだという。

 

 

“プリンセスケーキ”

 

 

「イングリッド・バーグマン写真展」では、世界各国を巡回するバーグマンのポートレートや、公開当時、東和映画の宣伝デザイナー・野口久光が描いたバーグマンの直筆デッサンと主演作の日本版ポスターの展示をはじめ、カンヌ国際映画祭で野口久光が撮影した貴重なバーグマンの写真が初めて公開されている。ほかにも当時の映画パンフレットやソフトなども展示中だ。

 

 

【作品情報】

『イングリッド・バーグマン〜愛に生きた女優〜』
監督:スティーグ・ビョークマン
プロデューサー:スティナ・ガーデル
撮影:マリン・コルケアサーロ
ナレーション:アリシア・ヴィキャンデル
音楽:マイケル・ナイマン
出演:イザベラ・ロッセリーニ、イングリッド・ロッセリーニ、ロベルト・ロッセリーニ、ピア・リンドストローム、フィオレラ・マリアーニ、 リブ・ウルマン、シガニー・ウィーバー、ジャニーン・ベシンガー
原題:Ingrid Bergman ー In Her Own Words
英語、イタリア語、フランス語、スウェーデン語/114 分/スウェーデン/2015/カラー、モノクロ
©Mantaray Film AB. All rights reserved.
配給:東北新社

公式サイト:http://ingridbergman.jp/

 

 

【イベント情報】

THE SAGA OF INGRID BERGMAN

映画『イングリッド・バーグマン~愛に生きた女優~』公開記念 イングリッド・バーグマン写真展

会期:8月27日(土)〜9月5日(月) 

会場: Bunkamura Gallery (Bunkamura1F メインロビーフロア)

時間:10:00~19:30

※会期中無休・入場無料

住所:〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1(東急本店横)

共催:スウェーデン大使館 東北新社

協力;NPO法人古き良き文化を継承する会 公益財団法人川喜多記念映画文化財団 細越麟太郎(映画評論家) スターチャンネル

お問合せ:03-3477-9174(直通)

公式サイト:http://www.bunkamura.co.jp




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