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【オフィシャルレポート】『ポーランド映画祭2016』シネマート新宿にて開催中、アンジェイ・ワイダ監督作など全17作品を上映


「ポーランド映画祭2016」ポスター

 

 

『ポーランド映画祭2016』が、11月26日(土)にシネマート新宿にて開幕した。

 

ポーランド映画界の巨匠アンジェイ・ワイダが今年の10月9日に亡くなったことを受け、本映画祭の初日には、アンジェイ・ワイダ監督の『夜の終りに』の上映後「アンジェイ・ワイダ監督追悼特別プログラム〜ワイダは語る〜」を開催。本プログラムでは、今年9月19日にワルシャワのワイダ監督のご自宅で撮影された、日本の観客に向けたメッセージを上映し、ポーランド本国から日本学者で翻訳家のヴィオレッタ・ラスコフスカ=スモチンスカさんをゲストに迎え、トークイベントを行った。

 

 

ヴィオレッタ・ラスコフスカ=スモチンスカさん

 

 

ワイダ監督のビデオメッセージでは、ポーランドで日本文化を紹介する日本美術技術博物館“マンガミュージアム”の設立を行った経緯を説明し、日本への強い思いと関わりを語った。また、最後に「映画は、私のエネルギーであり生命なのです。映画のない生活は想像できません。」と述べ、今年中に次回作の撮影に取り掛かる予定だという強い意欲も語ってた。

 

 

ワイダ監督のビデオメッセージ上映の様子

 

 

さらに、日本とワイダ監督の関わりに関する研究書を執筆中である、ヴィオレッタ・ラスコフスカ=スモチンスカさんは生前のワイダ監督について、「様々な分野に意欲的に取り組み、非常に優しい人柄でした。」と語り、「ポーランドの一般の方々が日本文化に触れられる場を作ることに、とても熱心でした。」と明かした。

 

ポーランド映画祭2016は12月16日までシネマート新宿にて開催。全17作品うち、アンジェイ・ワイダ監督作品は10作品を上映。

 

 

 

 

【映画祭情報】

『ポーランド映画祭2016』

期間:11月26日(火)〜12月16日(金)3週間限定

会場:シネマート新宿

公式サイト:http://www.polandfilmfes.com/

上映作品(17作品):

追悼アンジェイ・ワイダ監督特集!

『世代』(1954年)
『地下水道』(1956年)
『灰とダイヤモンド』(1958年)
『夜の終りに』(1960年)
『サムソン』(1961年)
『戦いのあとの風景』(1970年)
『大理石の男』(1977年)
『コルチャック先生』(1990年)
『仕返し』(2002年)
『菖蒲』(2009年)

ポーリッシュ・シネマ・ナウ!
『最後の家族』(2016年)
『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ラブ』(2016年)
『ボディ(原題)』(2015年)
『ワルシャワ44 リベリオン/ワルシャワ大攻防戦』(2014年)
『ヨアンナ』(短編ドキュメンタリー)(2013年)
『わたしたちの呪縛』(短編ドキュメンタリー)(2013年)
『ルージャ/薔薇』(2011年)

 

 

『世代』© FILMOTEKA NARODOWA, STUDIO FILMOWE „OKO”, STUDIO FILMOWE „TOR”, STUDIO FILMOWE „KADR”, STUDIO FILMOWE „PERSPEKTYWA”, STUDIO FILMOWE „ZEBRA”

 

 

『地下水道』©STUDIO FILMOWE „KADR”

 

 

『灰とダイヤモンド』©STUDIO FILMOWE „KADR”

 

 

『コルチャック先生』©Ziegler Film „KADR”

 

 

『仕返し』©(2002)ARKA FILM.

 

 

『大理石の男』©STUDIO FILMOWE „PERSPEKTYWA”

 

 

『菖蒲』©AKSON STUDIO/TVP/MEDIAPLUS/ POLISH FILM INSTITUTE

 

 

『サムソン』©KADR Film Studio

 

 

『最後の家族』©Hubert Komerski




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