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日本初『東京ろう映画祭』4月に渋谷・ユーロライブで開催!『愛のむきだし』『あの夏、いちばん静かな海。』など全12作品上映

 

『東京ろう映画祭』

 

『東京ろう映画祭(TOKYO DEAF FESTIVAL 2017)』が、4月7日(金)から4月9日(日)まで、東京・渋谷のユーロライブで開催されることが決定した。

 

日本初の開催となる今回は、ろう者のディレクターが作品選定を担当。「視覚の知性」をテーマに、ろう者の生活やそれを取り巻く社会問題、ろう文化やろう者のアイデンティティなど、様々な角度からろう者を扱った社会性・芸術性の高い全12作品が、4つの部門に分けて上映される。

 

ろう者を扱った注目の映画をセレクトして上映する「TDF FOCUS」部門には、ろうの男女が織りなす恋愛模様を綴った北野武監督第3作『あの夏、いちばん静かな海。』をはじめ、フランス出身のレティシア・カートン監督が10年の歳月をかけ、ろう者たちの様々な心情に迫ったドキュメンタリーでアジア初上映となる『新・音のない世界で』、ナポリを舞台に問題を抱えた一人の女性の内面世界をモノクロとカラーの実験的な映像で映し出した人生ドラマで日本未配給の『あなたたちのために』など5作品がラインナップ。

 

『新・音のない世界で』

 

「特集:戦後を生きたろう者たち」部門では、ろう映画を開拓した映画監督の深川勝三と、ろう写真家として国内外で高い評価を得てきた井上孝治という2人のろう芸術の先駆者にフォーカス。ろうあ教育に身を捧げ、多くのろう者の希望の灯となった実在のろう教師・三浦浩氏の半生を綴る深川勝三監督第2作『三浦浩翁半生記』をはじめ、ブリジット・ルメーヌ監督が井上孝治を追想する記録映画で劇場未公開の『井上孝治、表象を越えた写真家』など4作品が上映される。

 

イギリスで制作活動をしているルイス・ニースリング監督、テッド・エヴァンズ監督の短編2作品をピックアップした「注目短編作品」部門では、人工内耳の開発で世界的にろう者が減っている近年の状況にろう者の視点から警鐘を鳴らす『ジ・エンド』と、イギリスで長年活躍してきたろう俳優やコメディアンが多数出演しているブラック・コメディ『スティル・ヒア』の2作品を日本初上映。

 

そして、日本語字幕制作と上映に継続的に取り組んでいる東京ろう映画祭では今回、特別上映企画の第一弾として、園子温監督『愛のむきだし』が初日本語字幕付きで上映されることが決定。また、このたび『愛のむきだし』上映後のアフタートークに園⼦温監督が登壇することが決定した。

 

 

さらに、本映画祭では多彩なろう文化に触れることができる関連イベントが多数おこなわれる。ドキュメンタリー映画『井上孝治、表象を超えた写真家』の上映にともない、ろう写真家・井上孝治の写真展をはじめ、ろうの舞踏家、雫境(DAKEI)のもうひとつの領域で表現活動をする美術作家の神津裕幸の個展、『新・音のない世界で』の日本初上映を記念したワークショップ、そのほかシンポジウム、レセプションなどが開催される。

 

なお、本映画祭開催にあたり、上映作品の監督、出演者の来日も決定。『音のない世界で』の出演が日本でも印象に強いフランスのろう俳優、レベント・ベシュカルデシュ。日本のろう写真家・井上孝治の生涯を追ったドキュメンタリー作家、ブリジット・ルメーヌ監督。昨年、フランスのろう者の実情を捉えたドキュメンタリー映画『新・音のない世界で』がモントリオール世界映画祭ほか複数の映画祭で脚光を浴びたレティシア・カートン監督の3名が本映画祭のために来日。舞台挨拶やトーク、シンポジウム、ワークショップに登壇する。

 

なお、上映作品や関連イベントの詳細、スケジュール、料金などについては、東京ろう映画祭の公式サイトをチェックしよう。

 

 

【映画祭情報】

東京ろう映画祭(TOKYO DEAF FESTIVAL 2017)

会期 : 2017年4月7日(金)〜4月9日(日)

会場 : ユーロライブ(東京都渋谷区円山町1−5)

主催・運営:東京ろう映画祭実行委員会

公式サイト:https://www.tdf.tokyo/

公式Facebook :http://https://www.facebook.com/tokyodeaffestival/

公式Twitter : http://twitter.com/tokyodeaffes

チケット :e+(イープラス)にて前売券販売中(https://eplus.jp/ath/word/105761

 

 




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