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ルキーノ・ヴィスコンティ特集上映が開催、1万2千時間かけて修復『山猫 4K修復版』&237分に復元『ルートヴィヒ デジタル修復版』公開



イタリアの巨匠ルキーノ・ヴィスコンティの生誕110年、没後40年を記念した特集上映「ヴィスコンティと美しき男たち〜アラン・ドロンとヘルムート・バーガー〜」が、5月14日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国で開催。 『山猫 4K修復版』と 『ルートヴィヒ デジタル修復版』の2本が公開される。

 
『山猫 4K修復版』は、2010年にマーティン・スコセッシ設立のザ・フィルム・ファンデーションとグッチの資金提供で、退色と損傷の激しかったフィルムを1万2千時間をかけて修復されたもの。

『ルートヴィヒ デジタル修復版』は、 酷寒のドイツ、オーストリアのロケが影響し、血栓症に倒れるも執念で回復したヴィスコンティが約240分の作品として完成させたが、契約によりやむを得ず185分に編集して公開された作品を、ヴィスコンティの死後、当時のスタッフが本人の意図に限りなく近い237分に復元された作品だ。

『山猫』は、ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサの小説を原作に、当時のイタリア統一戦争に揺れるヨーロッパ貴族社会がシチリアの田園風景と共に描かれ、1963年のカンヌ国際映画祭パルムドールに輝いている。映画史上の伝説となったクライマックスの大舞踏会は、全篇の約1/3を占め、撮影に36日間を費やし、メインキャスト20人のほか、エキストラ240人中約1/3が本物のシチリア貴族であった。また、衣裳、細部の調度品は、すべてヴィスコンティの美意識によって選び抜かれた本物が使用された。

『ルートヴィヒ』は、『地獄に堕ちた勇者ども』『ベニスに死す』に続く「ドイツ三部作」最終章を飾る超大作。バイエルン国王ルートヴィヒ2世の謎の死までを壮大に描かれる。

特集上映「ヴィスコンティと美しき男たち〜アラン・ドロンとヘルムート・バーガー〜」は、5月14日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国で開催。





 

特集上映「ヴィスコンティと美しき男たち〜アラン・ドロンとヘルムート・バーガー〜」

『山猫 4K修復版』
原題:IL GATTOPARDO
1963年/イタリア=フランス合作/187分/カラー/シネマスコープ/モノラル/イタリア語版
出演:バート・ランカスター、アラン・ドロン、クラウディア・カルディナーレほか
撮影:ジュゼッペ・ロトゥンノ
音楽:ニーノ・ロータ

『ルートヴィヒ デジタル修復版』
原題:LUDWIG
1973年/イタリア=フランス=西ドイツ合作/237分/カラー/シネマスコープ/モノラル/イタリア語版
出演:ヘルムート・バーガー、ロミー・シュナイダー、トレヴァー・ハワードほか
撮影:アルマンド・ナンヌッツィ
音楽:リヒャルト・ワーグナー

公式サイト:
https://www.facebook.com/visconti110/
5月14日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー




『山猫 4K修復版』



『ルートヴィヒ デジタル修復版』



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